カムパンが子供の頃、両親は鉄の王国の貴族のもとで働いていた。彼女の父は鍛冶師にして機械工であり、母親はメイドだった。貴族は彼らを厚遇し、彼らは幸せに仕えていた。
だが、カムパンの両親が病に倒れたとき、貴族はその本性を明らかにした。カムパンは両親の治療費を出してくれるように頼んだが、貴族は彼らの代わりを探すほうが簡単だと考え、一家を放逐した。彼女の両親はその後まもなくして亡くなり、カムパンは自力で生き延びるしかなくなった。
それ以来、カムパンは裕福な者への憎しみを抱えてきた。父親から学んだ技術を使い、最初のバスターアームを作り上げた彼女は、鉄の王国の貴族の元に盗みに入るようになった。やがて「鉄のネズミ」と呼ばれるようになったカムパンは、その手を他国にまで伸ばし、そこでも裕福な者からの盗みを続けた。
カムパンの夢は、貴族の中の貴族にして、世界で最も堕落した貴族であるとみなしている鉄の王国の王族から盗むこと。後は侵入する手段だけ見つけられれば、夢を達成できるのだが…。