カーヌル生まれのヌナは、3人姉妹の次女である。
彼女の姉のニジョーネは、カーヌルでも最も卓越した癒し手だ。ヌナは姉と同じようにカーヌルの人々の役に立つことを望んでいるが、自分を甘やかしてばかりの姉を頼る癖がついてしまっており、自分の道を歩む方法を知らずにいる。
ヌナは植物と強い親和性を持っており、それは大人になるにつれて強力な占植術の能力へと進化していった。彼女は占植術の様々な力がいつかカーヌルの人々の役に立つと信じているが、蛇の女王が全ての民に地下へ移住するよう命じたため、その力をさらに成長させる機会に恵まれずにいた。
蛇の女王の副官であるツィツィは最近、カーヌルの人々を「保護」するためとして、地上に出ることを武力で制限し、弾圧を行っている。ヌナは、カーヌルの未来を案じたニジョーネから、ある頼み事を受けた。密かに地上へと脱出し、カーヌルの偉大なる英雄、アングウを探して欲しいと言うのだ。ヌナは不安混じりにそれを引き受けた。きっと、これが彼女が待ち望んでいた機会なのだ、と。