タンガーはリボンのようにしなやかな剣、ウルミの達人だ。彼は心身ともに壮健だが、長年に及ぶ鍛錬と実戦経験により、その体には多くの傷跡が残されている。普段、タンガーのウルミは金属製のターバンのように彼の頭に巻き付けられている。
タンガーと彼の今は亡き仲間は、かつてアシュワット地方を支配していたシャヤク王国に仕えた騎士であった。騎士の多くがラバナバーに殺された。しかしタンガーは、抵抗を続けるシャヤクの生き残りについて、拷問にかけて情報を聞き出すため捕虜にされた。
陽気で外交的な彼は、手近な相手なら誰であろうと、相手が興味を持っているか否かにかかわらず、その賢明なる助言や戦いの物語を聞かせたがる。
普段はおしゃべりな性格のタンガーだが、戦いにおいては無愛想で恐ろしく厳粛な表情をのぞかせる。戦いの場における彼は、激しくも効率的な恐るべきコンビネーションでウルミを振るい、敵をまたたく間に、そして数え切れないほどに斬り刻んでしまう。